/* 基本情報 */ ▼シナリオタイトル 武勇伝 ▼作者 あるばがるど ▼作者(代表者)twitterアカウント @Alba_gard ▼プレイヤー人数 1〜5人程度 ▼想定プレイ時間 1時間 ▼シナリオタグ シナリオクラフト、カット進行なし、RLとプレイヤーを兼任可能 ●シナリオレギュレーション ▼使用経験点  制限なし。 ▼達成値制限  制限なし。  敵ゲストは登場しない。 ▼RLが使用するルールブック 『TNX』 /*プレアクト情報*/ ■アクトトレーラー  キャスト作成の前に、以下のアクトトレーラーを読み上げること。これはアクトのイメージを膨らませるのに役立つ。 ---------------------------------------------- 災厄と歓喜の都、トーキョーN◎VA。 この世のすべてが集まるこの街で、ある者は栄光をつかみ、ある者は夢やぶれて散っていく。 彼らの悲喜劇はストリートを賑わすが、それも一時のことだ。 新たなニュースが話題をさらい、いつしか忘れさられていく。 本物の伝説だけが、時を超えて語り継がれるのだ。 はたしてキミ達の物語に、それだけの値打ちがあるのかな? それは今宵の聴衆が決めてくれるだろう。 さあ、聞かせてくれ。キミ達の物語を……! トーキョーN◎VA THE AXLERATION 「武勇伝」 かくて、運命の扉は開かれた。 ---------------------------------------------- ■アクトハンドアウト キャストには、以下の設定が推奨・追加される。 キャスト全員:かつて同じ事件に関わった戦友 ▼『@キャスト』用ハンドアウト コネ:依頼人 推奨スート:【外界】  キミ達はともに同じ事件を解決した戦友だ。事件からしばらく経ち、あのときのメンバーがバー“ヤロール”に集まった。周囲の客の視線を感じる。みながキミ達の武勇伝を心待ちにしているのだ。すべてが終わった今、あの事件をふりかえるのも悪くない。  キミは思い返す。あの日、あの依頼を持ちかけられたとき、運命の扉が開かれたのだ。どんな依頼だったかって? それは……。 【PS:依頼について語る】 ▼『Aキャスト』用ハンドアウト コネ:事件の被害者 推奨スート:【理性】  キミ達はともに同じ事件を解決した戦友だ。事件からしばらく経ち、あのときのメンバーがバー“ヤロール”に集まった。周囲の客の視線を感じる。みながキミ達の武勇伝を心待ちにしているのだ。すべてが終わった今、あの事件をふりかえるのも悪くない。  キミは思い返す。あの日、偶然に事件に巻き込まれたときから、すべてははじまった。あそこでなにがあったのかって? それは……。 【PS:遭遇した事件を語る】 ▼『Bキャスト』用ハンドアウト コネ:事件の犯人 推奨スート:【感情】  キミ達はともに同じ事件を解決した戦友だ。事件からしばらく経ち、あのときのメンバーがバー“ヤロール”に集まった。周囲の客の視線を感じる。みながキミ達の武勇伝を心待ちにしているのだ。すべてが終わった今、あの事件をふりかえるのも悪くない。  キミは思い返す。あの事件の犯人は、キミにとって因縁のある相手だった。どんな因縁かって? それは……。 【PS:犯人との因縁を語る】 ▼『Cキャスト』用ハンドアウト コネ:上司 推奨スート:【外界】  キミ達はともに同じ事件を解決した戦友だ。事件からしばらく経ち、あのときのメンバーがバー“ヤロール”に集まった。周囲の客の視線を感じる。みながキミ達の武勇伝を心待ちにしているのだ。すべてが終わった今、あの事件をふりかえるのも悪くない。  キミは思い返す。キミは組織に命じられ、事件に関わることになったのだ。どんな指令かって? それは……。 【PS:指令について語る】 ▼『Dキャスト』用ハンドアウト コネ:出会った人物 推奨スート:【感情】  キミ達はともに同じ事件を解決した戦友だ。事件からしばらく経ち、あのときのメンバーがバー“ヤロール”に集まった。周囲の客の視線を感じる。みながキミ達の武勇伝を心待ちにしているのだ。すべてが終わった今、あの事件をふりかえるのも悪くない。  キミは思い返す。あの日、道ばたであいつを助けたときから、この運命にのみこまれたのだ。どんなやつかって? それは……。 【PS:出会いについて語る】 ■キャスト作成  プレアクトシート(アクトトレーラー、ハンドアウトなど)を参考にキャストを作成すること。 ●クイックスタート  本シナリオでは、どのサンプルキャストを使用してもかまわない。 ●コンストラクション  コンストラクションで作成する場合、取得すべき推奨スタイルはない。 ●プレイヤー人数が4人以下の場合  プレイヤーが少人数の場合、プレイヤーはそれぞれ好きなアクトハンドアウトを選ぶこと。若い番号を優先してもちいる必要はない。 ●必要な神業  必要な神業は特にない。神業を使用するゲストは登場しない。 ●ランダムチャート  本シナリオは『トーキョーN◎VA THE AXLERATION』のシステムを使用したミニゲームのようなものだ。プレイヤーは過去の事件をいくつかのランダムチャートをもとに、アドリブでつくりあげていくことになる。  本シナリオはプレイヤーであっても事前に読んでいて問題ない。展開が変化するため、何度でもプレイすることができる。むしろ全員がシナリオを一読していると、より円滑に進行するだろう。 ●舞台の変更  本シナリオの舞台はヤロール(『TNX』P48、P74)となる。しかし、参加者が合意するならば、舞台を変更してもよい。キャストにふさわしい舞台を設定するとよいだろう。 ●RLとプレイヤーの兼任  また本シナリオはゲームの進行役となるRLがプレイヤーを兼任することが可能だ。その場合はRLもキャストに相当するゲストを用意し、シナリオ中のプレイヤーに対する指示に従うこと。 ●トランプの運用  このアクトでは基本的に判定、カット進行の機会がなく、トランプを使用しない。そのため参加者が合意するならば、トランプに関わるルール処理をすべて省略してもかまわない。 ■キャスト間コネクション  以下の順番で取得すること。 『@キャスト』→『Aキャスト』→『Bキャスト』→『Cキャスト』→『Dキャスト』→『@キャスト』 /* シナリオ本文 */ ■オープニングフェイズ ●オープニング:集まったキャスト達 ◆解説  全員登場。ヤロールにキャスト達が集まり、思い出話をはじめるシーン。 ▼描写  災厄と歓喜の街、トーキョーN◎VA。  キミ達はバー・ヤロールへと足を向けた。しめしあわせたのか、それとも偶然かはわからない。ともかく、今宵この場所に、あの事件の立役者が揃ったわけだ。  キミ達の姿を見ると、バー・ヤロールの空気がどこか落ち着かないものになる。それはそうだろう。みんなあのときの顛末が聞きたくて、耳をそばだてているのだ。  さて聴衆の期待にこたえるのはやぶさかではない……。 ◆結末  キャストが同じテーブルにつき、武勇伝を語り始めたところでシーンを終了する。 ■リサーチフェイズ  リサーチフェイズ開始時に、【エネミー】の概要を決定する。【エネミー】とはこのアクトでキャスト達が語る武勇伝の中核となる敵役である。  プレイヤーの代表者は、タロットを合計3枚引く(*1)。この3枚のタロットは捨て札にならず、アクト中、テーブルの中央に置いておくこと。これが【エネミー】のスタイルとなる。  同時にその3枚のタロットをもとに事件チャート、目的チャート、人物チャートを参照する。引いた順番にあてはめてもよいし、どのタロットでどのチャートを参照するのか相談して決めてもよい。  これによってアクトにおける【エネミー】の起こした【事件】、その行動の【目的】、そして【人物像】が決定する。ただしチャートはあくまでもイメージをふくらませるための参考である。もしイメージにそぐわない内容であれば任意に変更してかまわない。  【エネミー】のおおまかなイメージがかたまったなら(*2)、ハンドルを決定すること。迷うようであれば【エネミー】のスタイルをもとにハンドルチャートを参照し、単語を組み合わせハンドルとする。  『クロス・ザ・ライン』掲載の追加ルールを採用している場合、登場したキャスト全員に[SPS:【エネミー】事件の武勇伝を語る]を与える。  その後、以下のイベントを行う。シーンプレイヤーは相談の上で決定する。迷う場合はキャスト番号の大きいプレイヤーから順番にシーンプレイヤーとなること。 ●イベント1:導入 ◆解説  全員登場。シーンプレイヤーは自分のアクトハンドアウトをもとに(*3)、キャストがこの事件に関わることになったきっかけを説明する。  プレイヤーは過去の出来事について自由に創作してよい(*4)。ただしこのときキャストは必ず、非常に困難な状況に置かれる。この状況を脱するにはキャストは神業を使用する必要がある。  シーンプレイヤーは自分のもつ神業から1つを選び、その神業によっていかに状況を打破したのか説明する。RLが認めたなら、プレイヤーはその神業を使用済にする。 ▼描写  キミ達はひとりずつ事件と関わることになったきっかけを語ることにした。 「なあ、次はあんたの話を聞かせてくれよ……!」 ◆結末  シーンプレイヤーが神業の演出を終えたなら、シーンを終了する。  このイベントをプレイヤーの人数回、繰りかえす。全員が一度シーンプレイヤーとなったなら、次のイベントへと移行する。 ●イベント2:難関 ◆解説  全員登場。【エネミー】が起こした事件を追う過程を語るシーン。  【エネミー】のスタイルを決めた、3枚のタロットをもとに難関チャートを参照する。  これによってクライマックスで【エネミー】との対決までにたちはだかる【難関】が3つ決定する。シーンプレイヤーは3つの【難関】から1つを選ぶ。複数のプレイヤーが同じ【難関】を選んでもかまわない。プレイヤーはそれを参考にこの事件の調査の過程で、キャストにいかなる困難があったかを語る。  その後、シーンプレイヤーは自分のもつ神業から1つを選び、その神業によって【難関】をいかに乗り換えたか説明する。RLが認めたなら、シーンプレイヤーは神業を使用済にする。 ▼描写  まるで運命に導かれるように、キミ達は集い、この事件に挑むこととなったのだ。  ヤロールの聴衆たちはキミ達の物語にひきこまれ、静かに耳をすませている。 ◆結末  シーンプレイヤーが神業の演出を終えたなら、シーンを終了する。  このイベントをプレイヤーの人数回、繰りかえす。全員が一度シーンプレイヤーとなったなら、クライマックスへと移行する。 ■クライマックスフェイズ ●クライマックス:決戦 ◆解説  全員登場。【エネミー】との最終決戦を語るシーン。  【エネミー】のスタイルを決めた、3枚のタロットをもとに戦闘行動チャートを参照する。  これによってクライマックスで【エネミー】が行った【戦闘行動】が3つ決定する。各プレイヤーは3つの【戦闘行動】から1つを選ぶ。複数のプレイヤーが同じ【戦闘行動】を選んでもかまわない。プレイヤーはそれを参考に、【エネミー】との戦いで、キャストにいかなる困難があったかを語る。  その後、シーンプレイヤーは自分のもつ神業から1つを選び、その神業が【エネミー】の行動をいかにふせいだか、あるいは【エネミー】の撃破に貢献したか説明する。RLが認めたなら、シーンプレイヤーは神業を使用済にする。 ▼描写  武勇伝はいよいよ佳境へとさしかかった。いよいよ、【エネミー】との雌雄を決するときだ。思い返しても、恐ろしい相手だった。 ◆結末  シーンプレイヤーが神業の演出を終えたなら、シーンを終了する。  このイベントをプレイヤーの人数回、繰りかえす。全員が一度シーンプレイヤーとなったなら、エンディングへと移行する。 ■エンディングフェイズ ●エンディング:宵の終わり ◆解説  キャスト全員のエンディング。【エネミー】を退け、事件を解決したあとの後日談を語る。 ▼描写  そうして物語は終わりを告げた。ストリートに新たな伝説が生まれたのだ。 ◆結末  そろそろ夜が明ける。さて、それではおひらきにするとしよう。キャスト全員が演出を終えたなら、シーンを終了する。 ■ポストアクト  各々のエンティングを演出したならば、経験点の計算等、ポストアクトの準備に入る。  [SPS:【エネミー】事件の武勇伝を語る]を達成していれば、経験点5点となる。  ポストアクト後、シナリオは終了となる。 /* シナリオ運用の指針 */ ●シナリオのコンセプト  『武勇伝』は『TNX』をもとにしたミニゲームとでも言うべきシナリオだ。プレイヤーたちはキャストを通じて「架空のアクト」を振りかえることになる。  キャスト同士のかけあいが主眼となるため、プレイヤー同士、互いに見知ったキャストを用意するとより楽しめるだろう。  またこのシナリオはプレイヤー人数を選ばない。他のシナリオを遊んだあと、ちょっとだけ空いた時間をいろどるのにも向いている。 ●アドリブで物語をつくる  本シナリオは標準的な『TNX』シナリオと異なり、プレイヤーがアドリブでストーリーをつくることになる。複数のプレイヤーのアイデアをとりいれ、物語を紡いでいくことは難しく思えるかもしれない。しかし、本シナリオにおいては、なにも矛盾のない物語をつくる必要はない。  本シナリオで扱う事件は、すべて過去の出来事となる。同じ体験をしたはずの友人と、あとで話が食い違うということは、現実でもよくあることだ。キャストは多くのことを忘れているはずだし、時には誇張したり、不都合な事実を隠すこともあるだろう。敵との対決に到る過程についても、通常のアクトのようにていねいに描写する必要はない。見せ場だけをおおいに語るとよいだろう。  また武勇伝を語る体裁であるため、すべてのシーンでキャストは話に参加することができる。シーンプレイヤーのアイデアを「たしか――じゃなかったか?」「あの時は――だったよな」などと他キャストがふくらませると非常に楽しいプレイになるだろう。もちろん、度が過ぎてシーンプレイヤーの見せ場を奪わないように注意すること。 ●キャスト間の交流  『武勇伝』ではシーンごとに、神業でしか解決できない危機的状況が演出される。このとき神業を使用するのは、危機に陥っているキャスト本人でなくてもよい。  あるキャストの危機を、他のキャストが神業で救出することで、交流が生まれやすくなる。お互いの神業をどう使わせるか考えながら演出のトスをあげあうと、アクトはよりおもしろくなるだろう。 /* 事件チャート */ アヤカシ 謎のアヤカシが無秩序な狩りをおこなっている。 カゲムシャ ある人物、物品がいつのまにかニセモノとすりかわっていた。 アラシ 市街地で謎の巨大兵器が暴走した。 クロガネ 機械たちがいっせいに暴走。人類に反旗を翻した。 ヒルコ 謎のウイルスが蔓延する。 カブキ とある映像、画像、音楽が流行している。しかしそのファンの間で異変が起こっている。 バサラ 強大な魔法儀式が行われつつある。 タタラ 巨大施設に爆弾がしかけられた。 ミストレス 怪しげなお店の噂が流れる。そこでは表社会では手に入らないあるものが売られている。 カブト 凄腕の護衛が悪党を守っており、誰も手を出せない。 カリスマ 謎の政治結社、宗教集団がN◎VAで勢力をもちはじめた。 マネキン 暴走する権力者の影に、怪しげなマネキンの姿がある。 カゼ 飛行機、鉄道、船舶などヴィークルが乗っ取られた。 フェイト 数年前、迷宮入りした事件の容疑者が、突如不審な死を遂げた。 クロマク 非人道的な殺人ゲームがおこなわれる。 エグゼク 危険なアウトフィットの開発が、ひそかに進められていた。 カタナ 無差別連続殺人事件が起こった。 クグツ 最近流行のアウトフィットに黒い噂がある。 カゲ 重要人物が行方不明になった。 チャクラ 裏社会で武術トーナメントがおこなわれる。 レッガー ストリートで謎のドラッグが蔓延していた。 カブトワリ 万全の警備体制の中で、重要人物が狙撃された。 ハイランダー 日本軍がN◎VAに戒厳令をしく。 マヤカシ 危険なマジックアイテムが保管場所から盗難された。 トーキー 何者かに冤罪をかける、不正な報道がおこなわれた。 イヌ ブラックハウンド内部で不正がおこなわれていた。 ニューロ とある重要データが盗難された。 /* 目的チャート */ アヤカシ 封印されたかつての力を取り戻そうとしている。 カゲムシャ 宿主になりかわり、本物になろうとしている。 アラシ N◎VAに戦争をひきおこそうとしている。 クロガネ 合理的思考の結果、地球に人類は不要だと判断した。 ヒルコ みずからを虐げてきた人類に復讐する。 カブキ 究極の芸術を追い求めている。 バサラ 元力を極めようとしている。 タタラ 自分の理論を証明しようとしている。 ミストレス 自分の所属する共同体を守ろとしている。 カブト 大切な人を守ろうとしている。 カリスマ なんらかの政治的主張のために、行動している。 マネキン 誰かの愛を得るために、事件を起こしている。 カゼ 自由を得るために、社会秩序を破壊しようとしている。 フェイト 社会の不正を糾弾する。いかなる犠牲がでようとも。 クロマク 裏社会の勢力図をぬりかえ、頂点に立とうとしている。 エグゼク より多くの利潤を得ようとしている。 カタナ ただ殺したい。闘争本能にかりたてられている。 クグツ 所属組織の利益のために事件を起こしている。 カゲ 依頼を引き受けた。それ以上の理由はない。 チャクラ みずからの最強を証明しようとしている。 レッガー でかい仕事をこなし、名をあげようとしている。 カブトワリ 大切な人を奪われた、復讐を遂げようとしている。 ハイランダー 暇をもてあましている。退屈をまぎらわせたい。 マヤカシ 文明を破壊し、自然に帰そうとしている。 トーキー 災厄の真実を公開し、大衆に真実を教えようとしている。 イヌ 法で裁けぬ悪を裁くために、私刑を行っている。 ニューロ 人類を進化させようとしている。 /* 人物像チャート */ アヤカシ 妖艶な雰囲気をもつ謎めいた美形。 カゲムシャ 普通の人。なんの特徴もない、どことなく存在感がない。 アラシ 戦場帰りとおぼしき粗野な傭兵。 クロガネ 意思をもった器物。しかし感情の起伏にとぼしい。 ヒルコ 筋肉が異様に隆起した怪物。その瞳はどこか悲しげ。 カブキ 派手なふるまいで、衆目を集める。衣装もきらびやか。 バサラ 怪しげなオカルティスト。どうにもうさんくさい。 タタラ 知性を感じる面立ち。研究対象を見つめる、非人間的な視線……。 ミストレス やさしげな人物。そばにいるだけで安心する。 カブト がっしりとした体躯の無骨者。頼りがいのある、大きな背中。 カリスマ 魅力あふれる好人物。彼の言うことに間違いはない……と思えてしまう。 マネキン セックスアピール満点。あらゆるものを蠱惑する。 カゼ 自由なさすらい人。ここではないどこか遠くを見据えている。 フェイト ハードボイルドな正義漢。悪人には見えない。 クロマク 肥え太った二足歩行の豚。他人を手足のように使い、獲物をむさぼる。 エグゼク つちかった人脈とマネーを武器に戦う経済人。 カタナ 血に飢えた殺人狂。こいつは……やばい! クグツ 慇懃無礼。礼儀正しいが、どこかよそよそしい。 カゲ 鋭い目つきの、痩せぎすの人物。 チャクラ ストイックな求道家。 レッガー 羽振りのよさそうな小悪党。 カブトワリ 無口ながら、己の仕事に誇りをもっている。 ハイランダー 浮き世離れした少年少女。 マヤカシ 敬虔な真教徒。静かに救世主に祈りをささげる。 トーキー 人あたりはよいが、どこか傲慢な物言いをする。大衆よ、手のひらの上で踊るがいい。 イヌ 品行方正な人物。よくも悪くも融通がきかない。 ニューロ 最新のガジェットに身を包んだ軽薄な若者。 /* ハンドルチャート */ アヤカシ ブラッド/怪 カゲムシャ ファントム/亡霊 アラシ ソルジャー/兵士 クロガネ クローム/鋼鉄 ヒルコ モンスター/怪物 カブキ スーパー/きらめき バサラ エレメント/超人 タタラ マッド/狂気 ミストレス ミスター、レディ/紳士、婦人 カブト ナイト/騎士 カリスマ プレジデント/指導者 マネキン リップ/妖艶 カゼ スピード/雷速 フェイト シーカー/探偵 クロマク ボス/帝王 エグゼク エリート/会社での役職 カタナ アサルト/刃 クグツ サムライ/忠実 カゲ シャドウ/死 チャクラ ドラゴン/拳 レッガー ダーク/暗黒 カブトワリ バレット/弾丸 ハイランダー スター/天空 マヤカシ マジック/幻影 トーキー レポート/記者 イヌ ハウンド/猟犬 ニューロ デジタル/電子 /* 難関チャート */ アヤカシ 【エネミー】は不死身だ。やつに真の死を与えるヒントは、古い伝説の中にある。 カゲムシャ 【エネミー】は次々に顔を変える。誰も信用できない。 アラシ キャストのいる場所が、建物ごと破壊される。 クロガネ キャストの身近にある機械が突如、制御不能になる。 ヒルコ 【エネミー】が新しい形態に変身する。 カブキ 熱狂的なフォロワーたちが、キャストの邪魔をする。 バサラ 元力によってひきおこされた超常現象が、キャストの身を襲う。 タタラ 【エネミー】の生み出した“失敗作”が、キャストを襲う。 ミストレス 【エネミー】のやさしさに触れてしまう。キャストの心が揺れる。 カブト 【エネミー】の守るものを知ってしまう。キャストの心が揺れる。 カリスマ 熱狂的な支持者たちが【エネミー】を守っている。 マネキン 影響力をもつ権力者を味方につけている。 カゼ 【エネミー】がキャストの手の届かない場所に逃亡する。 フェイト 【エネミー】がキャストに接触し、己の正義を語る。キャストの心が揺れる。 クロマク キャストのコネが人質にとられる。 エグゼク キャストの関係組織が【エネミー】に買収される。 カタナ 【エネミー】の刃がキャストの命を狙う。 クグツ 企業の力で情報を隠蔽している。 カゲ 足取りがまったくつかめない。 チャクラ 何度倒しても、立ち上がってくる。【エネミー】を倒す方法はあるのか。 レッガー 犯罪組織の圧力で、誰もが口を閉ざしている。 カブトワリ 【エネミー】の弾丸がキャストの命を狙う。 ハイランダー 軌道もしくは日本の庇護を受けている。うかつに手を出せない! マヤカシ 謎の存在(分心)があらわれ、主人を助ける。なんだあれは! トーキー N◎VAの大衆が、【エネミー】を支持する。 イヌ キャストが指名手配される。 ニューロ 重要な情報を、電脳空間に隠している。 /* 戦闘行動チャート */ アヤカシ 肉体が霧となってかき消える。 カゲムシャ いつのまにか別人といれかわっている。 アラシ 搭載火器により戦場を蹂躙する。 クロガネ 鋼鉄の肉体の中から、武器がとびだす。 ヒルコ 人がもっていないはずの器官で攻撃する。 カブキ とてつもないラッキーが起こる。 バサラ 元力によって、超自然的な攻撃をする。 タタラ 発明品が起動し、その隠された性能を発揮する。 ミストレス 味方を鼓舞し、その能力を最大限にひきだす。 カブト すべての攻撃を完全に防御する。 カリスマ 心を揺さぶる演説。信念が揺らぎ、膝をつきたくなる。 マネキン 言葉の刃により、キャストの戦意を奪う。 カゼ 超絶的な運転テクニックによりすべての攻撃を回避。 フェイト 護身術でキャストをあしらう。 クロマク 社会的圧力によりキャストの帰るべき場所をうばう。 エグゼク 企業のバックアップによって状況を打開する。 カタナ するどい斬撃がキャストの命を奪う。 クグツ 会社への忠誠心により、何度でも立ち上がる。 カゲ 姿がかき消える。次の瞬間、死角からの急襲! チャクラ 拳法でキャストを翻弄し、その命を狙う。 レッガー キャストを威圧し、隙をつくる。 カブトワリ 銃声。そして弾丸がキャストを射抜く。 ハイランダー レーザーが軌道から降りそそぐ。 マヤカシ キャストの心を、不思議な力で読む。 トーキー キャストを犯罪者として報道する。 イヌ SSSが乗り込んできて、キャストをとりかこむ。 ニューロ IANUSにハッキングを仕掛ける。 /* 右柱に記載する注釈 */ (*1)タロットを合計3枚引く  参加者全員の合意があるならば、タロットを引きなおしたり、自由に選んでもよい。またここでタロットを引かずに、既存のゲストを【エネミー】とすることを選んでもよい。“帝王”稲垣光平に一杯食わせた話や、“魔女”ナインとの手に汗を握る戦いは、まさに武勇伝と言ってよいだろう! 基本的にはタロットを引く場合と同じようにスタイルにあわせてチャートを参照すればよいが、【目的】や【人物像】をチャートで決定すると、ゲストのイメージにそぐわないかもしれない。その場合は【事件】チャートのみを参照するとよいだろう。 (*2)【エネミー】のおおまかなイメージがかたまった  年齢と性別についてもランダムに決めたい? それならタロットの山札からもう1枚めくること。ひいたカードが正位置なら男性、逆位置なら女性だ。そしてカードの番号に4をかけた数字を、年齢とする(マイナスは無視する)。  あまりにも若すぎる場合はマキノイドなど特殊な出自としてあつかうとよい。逆に老人すぎてイメージに困るようなら、全身義体に入っているか、なんらかのアンチエイジングをおこなっているか……まあ好きに解釈するとよい。もちろん、出た結果をなかったことにするのも自由だ。 (*3)自分のアクトハンドアウトをもとに  もし決定した【エネミー】の設定と、アクトハンドアウトのかみ合わせが悪いようであれば、ここでプレイヤー同士でアクトハンドアウトを交換してもよい。 (*4)過去の出来事について自由に創作してよい  もしシーンの舞台についてより具体的なイメージがほしい場合は、『ビハインド・ザ・ダーク』掲載のランダムシーンチャートを参照するとよい。きっと演出の手かがりとなることだろう。