■シナリオ基本情報 ▼作者  アルバガルド(twitter:@Alba_gard) ▼プレイヤー人数  1〜2人 ▼想定プレイ時間  2時間 ▼シナリオタグ  殺し屋、河渡連合、四霊会 ●ウルトラライトシナリオ  本シナリオは「ウルトラライト(超軽量)シナリオ」だ。標準的な『トーキョー・ナイトメア』シナリオに比べ、より少人数のプレイヤー、より短時間でのプレイが可能だ。他のシナリオであればプレイ自体が成立しない状況でも、気軽に『トーキョー・ナイトメア』を遊ぶことができるだろう。 ●シナリオレギュレーション  本シナリオは使用経験点に応じて、2種類のゲストデータを用意している。 ▼使用経験点  0〜50点程度 ▼達成値制限  制限なし。  ゲストデータの最大達成値は21である。 ▼RLの使用するサプリメント  『TNM1』『TNM2』 ■アクトトレーラー  キャスト作成の前に、以下のアクトトレーラーを読み上げること。これはアクトのイメージを膨らませるのに役立つ。 ---------------------------------------------- 殺すことでしか、生きられない。 流れる血でしか、語らえない。 そういうやつらがストリートにはいる。 河渡連合と四霊会の終わりなき抗争。 その片隅で、人の皮をかぶった獣達が激突する。 しかし誰が知るだろう。戦う二匹の秘めたる想いを……。 刃のひらめきは、あつい抱擁。舞い散る血潮は、愛のささやき。 醜悪な魂がうたうロマンス。 トーキョー・ナイトメア 『世界でいちばん醜い恋』 今宵、悪夢のような恋が終わる。 ---------------------------------------------- ■アクトハンドアウト  各キャストには、以下の設定が推奨・追加される。 キャスト@:フリーランスの殺し屋 キャストA:河渡連合のヤクザ ▼キャスト@ コネ:ルナチカ  推奨スート:生命 QS:荒事屋(『TNM1』P108) スタイル:カタナ  「あなたとっても醜いわ。わたしとそっくり」そのささやきとは裏腹に、少女は可憐だった。ルナチカは人殺しで、キミも同じ。ストリートで刃を交わすたび、彼女に惹かれていった。ふたりの魂は歪んでいて、同じように醜悪だった。  河渡連合から彼女の殺害を依頼された時、キミは運命だと思った。ふたりの絆の終着点は、こういう形でしかありえない。 【PS:ルナチカを殺す】 ▼キャストA コネ:河渡闇夜  推奨スート:理性 QS:暗黒街の顔役(『TNM2』P10) スタイル:レッガー  河渡連合と四霊会の終わりなき抗争。四霊会の殺し屋、ルナチカによって、河渡連合は大敗を喫してしまう。だがこのままで終われるはずがない。河渡闇夜はキミに反攻作戦の段取りをつけるよう命じた。  キミの仕事はキャスト@をうまく使うこと。やつらを踊らせて、奪われた領土を取り戻すのだ。 【PS:四霊会から領土を取り戻す】 ■キャスト作成  トレーラーシート(アクトトレーラー、ハンドアウトなど)を参考にキャストを作成すること。 ●クイックスタート  本シナリオでは、以下のサンプルキャストを使用することを推奨する。 キャスト@:荒事屋(『TNM1』P108) キャストA:暗黒街の顔役(『TNM2』P10) ●プレイヤー人数が1人の場合  プレイヤーが1人の場合はキャストAを抜くこと。 ●必要な神業  ゲストが使用する即死系神業だけでキャストが死亡することを防ぐため、キャスト全員で1個以上の防御系神業が必要だ。  また《不可蝕》に使用方法が想定されている(プレイヤーが1人の場合は必要はない)。 ●主に使用する技能  本シナリオの情報収集で主に使用する技能は〈社会:ストリート、警察〉などである。 ●特記事項  キャスト@はルナチカに恋愛感情をもっている必要はない(もっていてもかまわない)。 ■キャスト間コネクション  キャスト間のコネは以下のとおりに取得する。 キャスト@→キャストA→キャスト@ /* RL用テキスト */ ■ストーリー  スラムの領土をめぐって抗争をつづける、河渡連合と四霊会。戦線を打開するため四霊会は殺し屋、ルナチカを最前線に投入した。ルナチカの登場によって、河渡連合は大きな打撃を受け、その領土を失ってしまう。  河渡闇夜は失った領土を取り戻すため、キャストAとともに反抗作戦を計画する。彼らは最大の難敵であるルナチカを排除するため、キャスト@を雇う。  キャスト達がルナチカを倒し、河渡連合の領土を奪還したならば、アクトは終了となる。 /* オープニングフェイズ */ ●オープニング1:人の世の獣 シーンプレイヤー:『@イヌ』 登場:不可 ◆解説  キャスト@のオープニング。ルナチカとの出会いを演出する回想シーン。キャスト@とルナチカが一触即発となったところで、描写2に移る。 ◆描写 「あなたとっても醜いわ。わたしとそっくり」  そうささやいた少女は美しく、しかしその瞳は暗くよどんでいた。  はじめて会った時のことを思い出す。その時の仕事は、河渡連合の不興を買った、まぬけなクロマクの始末だった。  しかし、標的はすでに死んでいた。死体のかたわらには、ひとりの少女。高周波ナイフの血を軽く払い、キミへと向きなおる。 ▼セリフ:ルナチカ 「あら、あなたもこの人を狙っていたの? 馬鹿な人よね。四霊会と河渡連合、両方を手玉にとれると思っていたのかしら」 「あなた、キャスト@でしょ? 噂、聞いたことあるわ。すごい殺しをするってね」 「あなたとっても醜いわ。わたしとそっくり。人間らしい魂をもっていないくせに、必死に人間のふりをしてる。そうでしょ?」 ◆描写2  遠くからサイレンの音が近づいてくる。近隣の住人が通報したのだろうか。警官がこちらに向かってくるのが見えた。 ▼セリフ:ルナチカ 「もうすぐ朝が来る。今夜はもう幕引きね」 「あせらなくても、いつか本気で戦う日が来るわ。だってわたし達、きっと気が合うもの。そして好きになってしまったら、殺しあわずにはいられない……」 ◆結末  ルナチカと同じ予感をキミも感じた。この少女とは、いつか殺しあうことになる。  そして、現在。携帯電話が着信を告げる。仕事だ。キミの手でまた誰かが死ぬ。シーンを終了する。 ●オープニング2:惨敗 シーンプレイヤー:キャストA 登場:不可 ◆解説  キャストAのオープニング。四霊会が投入したルナチカによって、河渡連合は大きな損害をこうむっている。キャストAはこの負け戦に参加していたことにしてもいいし、していなかったことにしてもよい。河渡闇夜はキャストAに反攻作戦の指揮をまかせる。 ◆描写  レッドエリアの一角にある廃墟……そこに河渡連合の兵隊達が座り込んでいる。ひどいありさまだった。皆、うちひしがれ、血と涙を流している。  そんな皆の様子を、白いスーツの若者が見下ろしている。 ▼セリフ:河渡闇夜 「生き残ったのは三分の一ってとこか。女ひとり相手にひどいもんだな」 「ルナチカか……四霊会め、とんでもない化け物を飼っていやがる」 「キャストA。反攻作戦の指揮はおまえがとれ。この敗北で、前線は大きく後退した。俺達にはもうあとがないんだ。今日、やつらに奪われた領土は必ずとりかえせ」 「しかし、問題はルナチカだな。俺達は極道だ。殺しは専門じゃない。そういう手合いはな、プロを雇ってやらせればいい」 「トーキョーのストリートでも、ルナチカとタイマンはれる殺し屋はそうはいない。だが、ひとりだけ心当たりがある……」 ◆結末  キャストAが仕事を引き受けたなら、河渡闇夜は準備金として5報酬点を手渡す。シーンを終了する。 /* リサーチフェイズ */ ■クライマックスの条件  「●イベント4:鉄壁の要塞」の後、クライマックスになる。 ●イベント1:殺人依頼 条件:リサーチフェイズ最初のシーン シーンプレイヤー:キャスト@ 全員登場 ◆解説  キャスト全員登場。河渡闇夜がキャスト@にルナチカ殺害を依頼する(*1)。キャスト@が依頼を受けると、河渡闇夜はキャスト@に5報酬点を手渡す。  また登場したキャストはキーワード【ルナチカ】【四霊会の動向】を得る。 ◆描写  コールの主は、河渡闇夜……河渡連合の若頭だった。キミが闇夜に呼ばれたバーにおもむくと、彼はキャストAとともに待ち受けていた。 ▼セリフ:河渡闇夜 「単刀直入にいう。ルナチカを始末してほしい」 「あいつひとりにうちの部隊は壊滅状態だ。だから、俺はあんたを雇いたい。この仕事はあんたにしか頼めない」 「俺達は兵隊を揃えて、数日中に反撃に出る。指揮はこのキャストAがとる。その時に、必ずルナチカも現れるはずだ」 「もちろん成功報酬に糸目はつけない。ひとまずこいつは手付金だ」 (キャストAに小声で)「……うまく使ってみせろよ」 ◆結末  キャスト@が依頼を承諾したところでシーン終了。 ●イベント2:根まわし 条件:【四霊会の動向】の情報をすべて入手した シーンプレイヤー:キャストA 登場判定:〈社会:ストリート〉10 ◆解説  キャスト全員登場。キャストAがいない場合はキャスト@がシーンプレイヤーとなる。四霊会への反攻作戦、そしてルナチカを倒すために、さまざまな事前準備を行うシーン(*2)。  登場したキャストは難易度14の〈交渉〉か〈コネ〉判定を行う(*3)。判定には報酬点が使用できる。  キャストが判定を終えたなら、以下の効果から「判定に成功したキャストの人数」個を選び、適用する。 ・プレイヤー全員は即座に任意の枚数の手札を捨てる。 ・クライマックスに登場するすべての敵トループのHPを30から10に変更する。プレイヤーが1人の場合、この効果を選ぶことはできない。  なんらかの神業を使用した場合は、キャスト全員が判定に成功したものとみなす。 ◆描写  四霊会への反攻作戦の準備は着々と進んでいる。しかし、戦況は圧倒的に不利だ。キミ達には他に味方が必要だ。 ▼セリフ:河渡闇夜 「ルナチカの相手をキャスト@に任せたとしても、油断はできねえ。どうにか勝ち筋を見つけなきゃならねえ……」 「俺達には協力者が必要だ。金をもってるやつ、兵隊を出せそうなやつ。それか腕に自信があるプロだ。なあ、誰か心当たりはいないか?」 (判定に成功した)「よし、上出来だ。これで準備はととのったな」 (判定に失敗した)「どいつもこいつも薄情なもんさ。兵隊の数だけは、こっちでなんとか揃えてみる。あとはおまえ達次第だ」 ◆結末  判定の結果を処理したなら、シーンを終了する。 『TNM2』掲載の追加ルールを採用している場合、登場したキャスト全員に[SPS:四霊会の要塞を攻略する]を与える。 ●イベント3:気まぐれな狂気 条件:【ルナチカ】の情報をすべて入手した ルーラーシーン 登場:不可 ◆解説  ルナチカがキャスト@の現状を知るルーラーシーン。ルナチカは《死の舞踏》を使用し、エキストラを殺害する。 ◆描写  深夜のレッドエリア。必死の形相をしたヤクザがひとり、裏通りを駆け抜けていく。  ともに偵察に出ていた兄弟達はみんな死んだ。あの獣に喰い殺されたのだ。 「どこへ行くの、お友達?」  その瞬間、衝撃とともに、膝から下がなくなった。道ばたのポリバケツがひっくりかえり、ごみだめに頭から突っ込む。  地に転がったヤクザの元へ、少女は近づいていく。 ▼セリフ:ルナチカ 「なんで逃げるのかしら? 戦うのが怖いの? 殺すのも殺されるのも、こんなにたのしいのに」 「やっぱりあなたもわたし達とは違うのね」 ▼セリフ:河渡連合のヤクザ 「あっ、あんたはもうおしまいだ。キャスト@は俺達についた。あの人に狙われて、生き残ったやつはいねぇ」 (※《死の舞踏》を使用する) ◆結末  高周波ナイフがひらめく。 「そう、キャスト@が……」  返り血を浴び、ルナチカはつぶやく。その顔に浮かぶ獰猛な獣の笑み――醜悪。  シーンを終了する。 ●イベント4:鉄壁の要塞 条件:「●イベント2:根回し」「●イベント3:気まぐれな狂気」が起こった シーンプレイヤー:キャストA 全員登場 ◆解説  キャストAがいない場合はキャスト@がシーンプレイヤーとなる。キャスト達が四霊会への反攻作戦を開始する。キャストが2人以上の場合、砦への侵入のためには《不可触》などの神業を使用する必要がある。 ◆描写  四霊会の要塞は、夜明けの薄もやに包まれていた。若く精強なヤクザ達が武器を携えて、キミの指示を待っている。  いよいよ、突入だ。河渡連合の未来は、キミの双肩にかかっている。 ▼セリフ:河渡闇夜 「いよいよだな、キャストA」 「しっかり頼むぜ。“イシュタル”の度肝をぬいてやろう」 ◆結末  神業を使用し、キャスト達が砦に侵入したところでシーン終了。 /* クレイマックスフェイズ */ ●クライマックス:醜き獣のダンス ◆解説  キャスト達は四霊会の部隊と対決する。キャストAは河渡連合のヤクザをつれているが、彼らはエキストラとして扱う。 ◆カット進行  カット進行が発生する。敵は以下のとおり。 ・ルナチカ/CS:10 ・四霊会戦闘員×2/CS:5  (カブトワリ・トループ HP:30)  トループのHPは「●イベント2:根まわし」で変更している場合は10となる。  キャストが1人の場合はトループを削除する。  キャスト達を1エンゲージとし、ルナチカと四霊会戦闘員×2を近距離に配置する。四霊会戦闘員×2はルナチカとは別エンゲージに配置すること。 ◆描写  キミ達は四霊会の要塞に侵入した。機関銃を構えたマフィア達が身を乗り出し、河渡のヤクザ達に狙いをさだめる。  キミ達は戦場を見回し、ルナチカの姿を探す。そこに一陣の風とともに、少女が舞い降りた。 ▼セリフ:ルナチカ 「キャスト@……来てくれると思っていたわ」 「ナイフを捨てて、普通の女の子になろうって何度も思った。でもできなかった。血の匂いが、わたしを獰猛にするの。一度殺すことをおぼえたら、もう忘れられない」 「そう、わたし達はどうとりつくろったって、人とは違う。殺すことをやめられない、人の皮をかぶった獣よ」 「さあ、たのしみましょう、わたし達のスタイルを! 思う存分、語り合うの。命を奪いあえる喜びを、刃の切っ先にのせて!」 (キャストAに)「キャスト@を連れてきてくれてありがとう。あたりを漂う血と硝煙の香り……最高の舞台だわ。お礼にきれいに殺してあげる」 (倒れた)「人殺しなんて、おぼえなければよかった。でも、人を殺さなければ、あなたと出会うこともなかったわ。きっと、わたし幸せだった……」 ▼セリフ:四霊会戦闘員 「やつが河渡の司令塔だ。頭さえ潰せば、こいつらは総崩れになる」 「キャストA、死んでもらうぞ……!」 ◆結末  カット進行が終了したなら、シーンを終了する。 /* エンディングフェイズ */  クライマックスですべての敵を倒したなら、四霊会の要塞攻略に成功する。  ルナチカが生き残った場合は、RLとプレイヤーで相談し、その行く末を決定すること。プレイヤーから特に提案がないようなら、ルナチカは四霊会をぬけ、トーキョーから姿を消す。キャスト@の【PS:ルナチカを殺す】は達成されたとみなしてよい。ルナチカという四霊会の殺し屋はもういない。次に彼女と会うときには、別の名前になっていることだろう。 ●エンディング1:戦争のおわり、恋のおわり ◆解説  キャスト共通のエンディング。クライマックスの直後のシーン。河渡闇夜がキャスト達と会話をする。 ◆描写  河渡連合の兵隊達が、勝ちどきの声をあげる。戦いは終わったのだ。  河渡闇夜がヤクザ達にねぎらいの声をかけながら、キミ達のほうへと近寄ってくる。 ▼セリフ:河渡闇夜 「おまえらのおかげで大勝利だ。これで死んでいったやつらもむくわれる。だが、やつらが俺たちのシマを狙うかぎり、戦争は終わらねえ」 「なあ、キャスト@。ひょっとしてあんた、ルナチカに惚れてたのか?」 「いや、そんな気がしただけだ。忘れてくれ」 ◆結末  キャスト達のやりとりを終えたなら、シーンを終了する。 ■ポストアクト  各々のエンティングを演出したならば、経験点の計算等、ポストアクトの準備に入る。  [SPS:四霊会の要塞を攻略する]を達成していれば、経験点5点となる。  ポストアクト後、シナリオは終了となる。 /* 戦闘データ */ ●ルナチカ カタナ=カタナ◎●、チャクラ ▼設定 「あなたとっても醜いわ。わたしとそっくり」  四霊会の殺し屋。「気まぐれな狂気」を意味する二つ名で呼ばれている。  数年前の抗争で家族を失い、レッドエリアへとやってきた。そこで四霊会に殺人の才能を見いだされ、その戦闘員として活動するようになった。人殺しの快楽に魅了され、同じ魂をもつキャスト@に心惹かれる。本名は桂千嘉。 ▼神業 ■死の舞踏 □死の舞踏 □黄泉還り ▼能力値/制御値 R理性: 9/13 P感情: 2/13 L生命: 9/15 M外界: 4/7 ▼戦闘データ 【CS】 10 【AR】 1 【防御力】S:1/P:1/I:2 ▼一般技能 4RPLM 白兵 ▼スタイル技能 3RpLM †修羅 (『TNM1』P167) 1rplm 拳法 (『TNM1』P172) 3RpLM †旋風撃   (『TNM2』P47) ▼アウトフィット ・高周波ナイフ 電:15 (『TNM2』P72) 攻:S+5(8) 受:2 射程:至近 マイナーアクションを使用することで、シーンの間「攻撃力」を8に変更。 ・アーマージャケット 電:12 (『TNM1』P197) 防(S/P/I):1/1/2 ▼戦闘プラン  ムーブアクションでキャストのエンゲージに移動。  最初のマイナーアクションで高周波ナイフの「攻撃力」を8に変更。  メジャーアクションでは〈白兵〉〈修羅〉〈旋風撃〉を組み合わせ、至近距離の範囲(選択)の対象に物理攻撃を行う。判定値は+1で、ダメージは[S+8]+[差分値ダメージ]。 ●四霊会戦闘員 カブトワリ5レベルトループ ▼設定  要塞を守る四霊会の戦闘員。 ▼能力値/制御値 R理性: 7/9 P感情: 5/9 L生命: 7/8 M外界: 8/10 ▼戦闘データ 【CS】 5 【AR】 1 【防御力】S:1/P:1/I:2 ▼一般技能 3RpLM 射撃 ▼スタイル技能 2rplm クイックドロー (『TNM1』P176) 3rplm フラッシュリロード (『TNM2』P57) 3RplM †制圧射撃 (『TNM2』P57) ▼アウトフィット ・MG101 電:14 (『TNM2』P74) 攻:P+8 受:- 射程:近〜遠 フルオート可能でFA6。 ・アーマージャケット 電:12 (『TNM1』P197) 防(S/P/I):1/1/2 ▼戦闘プラン  セットアップで近〜中距離の単体を対象に、〈射撃〉〈制圧射撃〉を使用。回避でリアクション可能。対象の【CSカレント】をカット終了まで-6する。  マイナーアクションでMG101の弾倉交換。メジャーアクションに〈射撃〉〈貫きの矢〉で近〜遠距離の対象に物理攻撃。判定値は+2で、ダメージは[P+14]。直後に〈フラッシュリロード〉を宣言。弾倉交換を行う。 /* シナリオ運用の指針 */ ●シナリオのコンセプト  『世界でいちばん醜い恋』はいっぷうかわったラブストーリーだ。人を殺すことでしか生きられないふたりの殺し屋が、互いに惹かれあいながらも刃を交えることになる。 ●キャスト@とルナチカ  ルナチカは生粋の人殺しであり、キャスト@のキャラクター性によっては、好感をもつことは難しいだろう。キャスト@のルナチカに対する感情は、好意的なものでなくても問題ない。反感を抱きながらも、彼女のことがどうしても気にかかってしまうということになる。  「人を殺す」というスタイルをもつもの同士の共感が、このシナリオのテーマだ。ルナチカの言葉に対し、どう答えるかによって、キャストのスタイルが浮き彫りになる。 ●プレイヤー1人用のバランス調整  このシナリオはプレイヤー1人でプレイすることが可能である。その場合は以下のバランス調整を推奨する。 ▼クライマックス1:醜き獣のダンス ・四霊会戦闘員(カブトワリ・トループ)をすべて削除する。 /* 右柱に記載する注釈 */ (*1)河渡闇夜がキャスト@にルナチカ殺害を依頼する  河渡闇夜を登場させず、キャストAのプレイヤーにキャスト@への依頼を任せてもよい。  その場合は手付金の5報酬点をキャストAに渡すこと。 (*2)事前準備を行うシーン  プレイヤーに演出のプランがあるならば、無理に河渡闇夜を登場させる必要はない。 (*3)〈交渉〉か〈コネ〉判定  〈コネ〉がどういった形で協力してくれたのかは、自由に演出してかまわない。資金、武器、兵隊、情報を提供してもらった。四霊会に対してなんらかの工作を起こった。コネ本人が抗争に参戦してくれた……などが考えられるだろう。  〈交渉〉判定の場合は相手が誰であってもかまわない。迷うようなら、河渡連合に参加する組長達の協力をあおいだとするとよいだろう。